約400年、暮らしのなかで使われる器をつくってきた波佐見。地場産業として根を張り、世代を越えて受け継がれ、今もこのまちでは約2,000人が窯業に携わり、日用食器では日本国内第2位のシェアを誇こる。
血縁も地縁も織り合わさった、広い意味での親戚のようなネットワーク。
ただ、限られた人の閉じたつながりでものをつくりつづけていては、創造性は落ちていく。
若い世代の持ち込む企画や、外のデザイナーからのアイデアを、窯のおっちゃんたちは真に受けて考える。つくり手が本気を出すことで、技はまた新たなエネルギーを帯び、今を生き続ける。